2013年11月27日水曜日

愛おしき試作品たち


誰かに頼まれて手縫いで作ったり、頼まれてもいないけど勝手に作ってプレゼントしたりすることもありました。商品化することもないし、出来栄えは職人さんに及ばないけれど、一つ一つ作った当時のことを思い返すととてもとても感慨深いものがあります。

下の写真にある作品はどれももう手元にはありませんが、手荒にでもいいので使われていてほしいなあ、と思う次第です。





2013年11月26日火曜日

『東京物語』を観る

最近やたらと雑誌やWebサイトで小津安二郎さんの名前を見ると思ったら、今年は生誕110年だそうです。

というわけで、彼の映画は見たことが無かったけれど一番有名な『東京物語』を試しに観てみることにしました。

感想は…というとやはり名作と言われているだけのことはあり、それはとても面白く美しい映画でした。とはいえ映画のレビューとかそういうのは偉そうにできませんので、あくまで自分の視点で印象に残ったものを書いてみようかと思います。

☆旅荷物の少なさ
この映画は老夫婦の上京と旅をテーマした映画なので、冒頭に旅支度のシーンがあるのですが、もの凄く荷物が少ないのです。おそらく東京に何日も滞在すると想定しているはずなのに、おじいさんもおばあさんも荷物はほんの日帰りで使うような小さいスーツケースとボストンバッグだけなのです。
それもそのはず、この老夫婦は東京にいる間外出着と寝間着はずっと同じものを着ています。それ以外何も持ち歩かないのです。
夏の旅行だからというのもあると思いますが、長期旅行というと馬鹿でかいスーツケースとかドラムバッグを引きずって行くのが見慣れた光景となった現代からはとても新鮮に見えます。多少の不便はあっても旅は身軽な方が気分がいいですね。

☆熱海の海
映画史に残る名作に熱海がロケ地と使われていると知ったこともこの映画を見るきっかけの一つでした。作品の中では騒がしい観光地として残念な扱いにされてしまいましたが、夫婦が堤防で佇む引きのカットの構図の美しさときたら、それだけでもこの映画を見る価値があると思います。昔はホテルも熱海城も無く堤防と旅館だけがあったことをこの映画で初めて知りましたが、それ故に美しかった。今の熱海を見たらきっと小津監督は熱海をロケ地に使わなかったでしょうが、だからすごく悔しい気持ちです。

※※※
熱海の海はごちゃごちゃしていますが、多賀の海はいい感じだと思います。
是非ロケ地に使ってほしいですね〜






半世紀以上前の映画で風習も言葉遣いも景色もなにもかも全て現代と違っているのに、何故か古臭さを一切感じさせない映画です。

名画というと却って敬遠するされるきらいもありますが、この映画は絶対に観て損はありませんよ。

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今のところ商品は財布のみですが、良かったら覗いて頂ければと思います。
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