2013年12月15日日曜日

Tricker’s(トリッカーズ)のモノ作り

トリッカーズのカントリーといえば、ある程度靴が好きな方なら誰しもが知っている名品の一つです。


この靴の魅力は武骨さと不便さを楽しむ、といったところでしょうか。


履きこむごとに味わいの増す、革靴の楽しさがダイレクトに感じられる最高の靴ですが、難点が無いわけではなく、例えば踵の作りがとても大きく、踵が小さい標準的日本人の足型の人が薄い靴下で履くと靴ずれが起きます。


登山に使うような厚手の靴下であれば問題ありません。もともと野外活動で使うことを想定して作られた靴ですので、靴下もそういった用途のものを合わせるのが正解でしょうね。

純正のシューレース(靴紐)はやや摩耗に弱く、結構すぐに靴紐を買い換える必要があります。化学繊維混紡の丈夫な紐に買い換えてもいいでしょうが、やはりあのカントリーブーツに合う紐は雰囲気からして純正品が一番だと思います。まあこれは各々の好みといったところでしょうか。

また中底に詰められているコルクの量が非常に多いため(これは後年の履き心地の向上に計り知れない恩恵をもたらすわけですが)、中底の沈み込みの分量が非常に多くなっています。


ですので、購入時にきついサイズを買っておかないと、後々かなりブカブカになってしまいます。JMウェストンの場合と同様にこちらも購入の際はかなりキツめのフィッティングのものを選ばれるのが良いかと思います。


最初の苦行は1年後の醸成された履き心地を楽しむための準備期間として考えたほうがよいでしょう。


こういうフィッティングを薦められるのも、きちんと自分の足型に合う柔軟性としなやかさを持つ高品質な革をきちんと使っている製品だからこそです。


良いレビューが溢れかえっている本当の名品だからこそ、事前情報をきっちり把握した上で自分にあった最高の一足を見つけて頂ければと思います。ちゃんと手入れすれば本当に一生ものですからね。

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