2014年4月30日水曜日

人種差別

各所で報道されているとおり、NBAロサンゼルスクリッパーズのオーナーが悪質な人種差別発言によりリーグから永久追放されました。

報道からたった数日で事件を調べ上げ
て永久追放を決断したアダム・シルバーコミッショナーの手腕に賞賛が集まっていますが、誰もが一刻も早く決断を欲しているところに、これだけ迅速に納得感のある決断をできるのはさすがだと思います。

どうも最近は人種差別に絡んだ報道が多いですが、これには情報伝達手段が多様化して、これまで隠れていた差別的言説が顕在化した部分と、顕在化した言説に感化されて、人々の心に人種差別の気持ちが芽生えてきた部分があるのではないかと思います。

今回のNBAオーナーについては、80歳という年齢から考えても前者かと思いますが(会話を録音してリークするというのは随分古典的とも言えましょうが…)、yahooのコメント欄にみる、あまりにもあらわな人種差別発言のオンパレードやサッカー場でバナナを投げ込む行動の根源は後者にあたるでしょう。

編集や査読を経ないあらわな意見というのは諸刃の剣で、圧力のない自由な意見ができる一方で、道徳や倫理観といったフィルターも簡単に通り抜けてしまいます。

自由で猥雑なところにこそ、人間らしさの一面がありそれが魅力的なことは確かなのですが、どうしても越えてはいけない一線があることは事実です。

その一線の重みを自覚し教えるのも歴史や教育や躾の大事な役割の一つでしょう。

世界的にちょっと信じられないくらい人種差別、民族差別が軽くなっているのが、たまらなく悲しいのです。


2014年4月29日火曜日

燕岳の神々しさよ

都会は夜の方が蠱惑的ですが、山は朝の方が魅力的でです。

燕岳は本当に素晴らしい山でした。








2014年4月24日木曜日

NBAの脇役たち

NBAを見始めてかれこれ15年以上が経ちました。
見始めた当初、次代のスターと呼ばれたビンス・カーターやケビン・ガーネットは
もう大ベテランの領域に達してきました。

今でこそレブロンやコービーが大スターの位置にいますが、
私が最初に好きになった選手は、もちろんマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)です。

まあ、ジョーダンの存在は別格だとしても、15年前から個人的に
一貫して応援してきたチームはサンアントニオ・スパーズ(Sanatonio Spurs)であり、最もお気に入りの
選手はティム・ダンカン(Tim Duncan)です。

ダンカンはスターでありながら、主役も脇役も演じ分けることができる
真に偉大な選手です。スポーツにおけるチームプレーとは彼を中心とした
スパーズのプレーに全てが集約されているといってもいいでしょう。

NBAを長く見てきた方にはわかると思いますが、ダンカンのような
渋い脇役的雰囲気を持った実力派選手はNBAにも多数いますよね?
ダンカンと同じタイプとしてはピッペンなんかもすごく好きでした。

もちろんダンカンやピッペンなどスター選手のプレーには
非常に目を惹かれるわけですが
コアなファン以外には知られていない、
多分日本では専門誌上でしか扱われないような選手たち・・・

そのような選手たちにも、私は熱烈な愛着を感じるわけです。

別に私は多くを語れるほどバスケに精通しているわけではありませんが、
職人文化にあこがれる身としては、華やかなショービジネスの色合いが強い
NBAにあって、堅実なエンジニアのごとく生きている彼らに撞着の眼差し
を持って応援してきました。

たとえばビッグマンでいうと、ルーク・ロングリー、ビル・ウェニントン、
アルビダス・サボニス、チャールズ・オークリー(ラプターズ時代)、
サム・パーキンス、ラリー・ジョンソン(ニックス時代)などなど・・・

今のPFみたいにアスリートじゃないけど、たまにそんなに成功率も高くない
ミドルシュート狙って入りました~、やった~的な選手にフェチズムを感じます。

普段はチームの黒子となって支えるビッグマンたちから放たれる、
ぎこちないフォームから生み出されるジャンプシュートの軌道が、
私をより一層NBAの深みに引き釣りこんだのです。

2014年4月17日木曜日

スーツとネクタイ

今日背広やスーツ、ネクタイと呼ばれているものは本来礼服として成立したものです。

ですので、長時間出歩いたり着ていることを想定した作りでないばかりか、防寒や避暑といった機能性が十分に考えられた作りでもないわけです。

そうは言っても、格式や威厳を表現するには十分な作用があるわけで、要するにそういう場ではきちんとタイドアップしておけばいいのです。

問題は礼服の作用が求められる場でも作業着の延長としてのスーツしか持っていない、あるいは持つ余裕がないため、くたびれた印象になってしまうことです。

礼服としてのスーツなり和服、靴はとびきりいい一張羅を作っておき、日々の仕事は自由な服装で軽やかに動きたいものですね。

10分でホームページが作れる!!

近頃では特別な勉強をしなくても、そして多くのお金を払わなくても簡単にホームページが作れるようになりました。

Jimdoというサービスが評判良かったので、試しに作ってみたら本当に簡単なんです。
どれだけ簡単かというと元からかるテンプレートから適当にページの絵柄を決めて、文字をひとまず入力すれば、もう立派な自分だけのホームページとして公開できてしまうわけです。しかもデザインや機能にさほどこだわらなけば基本的に無料です。

表現手段がこれほど一般化し、自分から発信する術が溢れかえっている時代というのは、当たり前ですがこれまでの歴史には全く見当たりませんでした。

社会進化論を信奉するわけではないですが、この素晴らしい進化を十分に享受できるかは、これからの適切な教育にかかっていると思います。






2014年4月16日水曜日

時間どろぼう

時間を切り詰めて何事も効率化で、分単位でスケジュールを組ませて、マルチタスクで働かせ、休みも削ってせっせせっせと奉仕させ、少しばかりのお金と名声を引き換えにやがて人を壊します。
これが時間どろぼうの巧妙なやり口です。

でも時間どろぼうを潜ませておかないと、うまく回らない世の中になってしまったことも悲しい事実なのです。

こだわりと誇りを持った仕事や勉学にじっくり取り組めている人たちはなんて幸せでしょうか。お金を稼ぐだけ、名声を得るだけの手段になってしまった仕事や勉学はなんて儚いことでしょうか。

儚さを嘆いているうちにあっという間に時間だけは盗まれていきます。一年のなんて短いことか。

ライフサイクルデザイン

モノを作ることは簡単です。そして楽しい。でも、モノを捨てることを考えるのは億劫で、なによりつまらない。

使われなくなったものを回収して、どう生かすのか、または環境を壊すことなくどうやって捨てればいいのか?

上記については義務感や使命感による試みがいろいろな企業や団体によってなされていますが、まだまだ浸透しているとは言い難いでしょう。

どうすれば利益の上がるやり方ができるか、なにより楽しくできるのか、言うなれば商品のライフサイクルを考えたデザインがこれからは求められていくのではないかと思います。