さっそく着てみると、想像以上の重さがあり一日着るだけで肩こりがするということと、まだ革が固くて腕を上下するにも苦労するという試練がありましたが、そんなことはほんの些事であるかの如くこのジャケットにはそれ以上の魅力があることがわかりました。
重さの問題はあるにせよ、なにより防寒着としてとても優れています。とても暖かいというのとはまた違うのですが、凍えるようなことは無いし、特に着ていてほとんど蒸れが無いというのは快適さにおいてとても大きいことだと思います。
フリースやダウン素材の防寒着は単純な暖かさという点では革素材の上をいきますが、これらは過熱しすぎて歩きまわっていると暑くなり汗をかくくらい蒸れが生じることがあります。革というのは不思議なものでやはり元々動物の体表にあったものだけあって、体温調整する仕組みが備わっているのでしょうか、保温性と透湿性のバランスがとても優れていると感じます。
嗜好的な面でいうと、このジャケットの革はやはり一級品だと感じさせるものがあります。ただし、一般的な高級革製品特徴である柔らかくて軽いとかいったものとは全く逆のでカチコチに硬くて分厚いのですが、野趣、耐久性という面で申し分ありません。
革靴を履き慣らすことと似て、手強い素材を使っていくうちに慣らして使いやすくすることは、とてもとても楽しいことです。
なにも無ければこれから10年以上の付き合いになる服でしょうから、この数年でどう育てていくかがこれから楽しみです。
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