お正月のような長期休暇には、普段の忙しい日々には考える余地の無い様々なことをじっくりと思いつくままに考えることができます。
そういう気分の中、学校を卒業して社会人として働いてきた日々を思い返してみたのですが、そういえば社会人になってからずっと『事大主義』という言葉が頭を離れることはありませんでした。
デジタル大辞泉によると、『事大主義』とは
「自分の信念をもたず、支配的な勢力や風潮に迎合して自己保身を図ろうとする態度・考え方。」とあります。
このことばは主に韓国の外交政策として議論されることが多いのですが、政策云々は抜きにしても、いわゆる日本人の心性のあまりよろしくない一面を的確に表わしていることばでもあるように思います。
学生の頃はいい意味で自分の『個』をはっきりさせることができますし、世の中も学生というものに対してそうあるべきだと考えるでしょう。
しかし社会人として世の中に出てみると、いかに日本の企業社会が「寄らば大樹の陰」の論理で動いているかがよくわかります。
サムスンに代表される韓国財閥依存が話題になりますが、日本で規模の大きい古参企業のほとんどが現在も旧財閥グループに属しています。
また最近では中国や韓国成金のブランド狂いを揶揄するような向きもありますが、日本企業が2〜30年前に欧米ブランドのライセンスを買いまくってコピー商品のような粗悪品を世の中に流通させた姿を思い返して頂きたいと思います。
別にどちらの肩を持つというわけでは全くないのですが、嫌中・嫌韓、もしくは反日というものは、いわば同族嫌悪のような類の心持ちだと思うのです。
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