2012年11月26日月曜日

ものとの付き合いかた

ブルックス・ブラザーズのボタンダウンシャツは最もお気に入りの服の一つです。

学生時代に雑誌で紹介されていた写真に憧れ、社会人になってようやく買えた真っ白なシャツ。毎週来ては洗濯を重ねて3年余り…ゴワゴワして余所者のようだった着心地もようやく自分の肌に馴染んでかけがえの無い仲間になったと思った途端、襟が見事に擦り切れてしまったのです。

このまま捨ててしまおうか、大事な思い出として取っておこうかと思案していた折、ふらっと入った近所の仕立屋で事情を話したところ、なんと修理が可能とのこと!

擦り切れた部分はミシン糸で覆ってしまい、さらには襟を裏返しにして縫い付け直すこと
にしました。そして待つこと1周間…仕上がってきたシャツの見事さは本当に感動ものでしたね、これは。

元々厚くて丈夫な生地なので裏返した襟は新品同様にピンと立ち、更にはミシン叩きといわれる破れ修復技術の見事さときたら、日本人の手先の起用さの真髄を見る思いでした。

まずは長く愛用したいと思う上質なものを買う、そして壊れたら修理してみようとする。

単純にこれだけのことですが、最高の気持ちを味わうことができます。

縁あってこのブログをご覧になった方にも是非この気持ちを味わっていただければなあ、と思ってやみません。

http://seiyodo.ocnk.net

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