革の再生
Vol.1「使い古した財布を名刺入れにしたい」
使い古したイタリアはG社の財布を、
元の財布のパーツの雰囲気を生かして名刺入れに作り直して欲しいとの要望を頂きました。
分解前
二つ折り財布の折り曲げ部分にかなりのダメージがありますが、
さすがにトップメゾンの一角を担うブランドだけあって、使用している素材や作りはやはり上質です。
分解中
糸切りやカッターナイフを使って、慎重に分解します。
再生産
手縫いで縫い直した部分は焦げ茶の糸を使い、アクセントにしています。
元々カード入れとして使われていた箇所を整形して意匠としてデザインに残しました。
小銭入れだった部分も整形して部品を再利用しました。
裏地も使える革を選り分けて貼付け直しました。
このようなケースの作品の製作は初めてでしたが、
ゴミ箱に行くか、タンスの肥やしになる運命のものが、
再び使われるようになるというのはとても気持ちがいいものですね。
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