2014年12月19日金曜日

鮨職人-小野二郎

グルメでもなければ、自分で凝った料理を作るわけでもないのですが、
料理や料理人にまつわる話がとても好きで、料理の本や動画をよく見ます。

ミシュランの三ツ星を維持し続けている「すきやばし次郎」のことは
何度か目や耳にしたことはある、といった程度で詳しいことは知らなかったのですが、
ドキュメンタリー映画化されているという話を聞いたので、
iTunesで映画をレンタルしてみました。




一回の食事が3万円からという高級さばかりが取り立たされることが多いのですが、
この映画でのすきやばし次郎で働く料理人の仕事ぶりや実際の鮨の映像を見ると、
むしろそれでも安いのではないかと思う(と食べたことない人が思い込まされる)ほど、
ただただ素晴らしい職人集団なのです。

この組織を作り上げた小野二郎さんは、
私がいうまでもなく、おそらく一職人としては技量も当代一でしょう。

ただし日本の鮨文化はとても層が厚いので、
二郎さんに肩を並べる程非常に優れた技量を持つ鮨職人は存在するでしょう。
(※高級鮨を実際食べた事無いので全部想像です)

それを踏まえたうえで、
二郎さんが個人的な技量以上に評価されるべきは、
人材育成の手腕では無いかと思うのです。

ミシュランの評価体系は賛否両論ありますが、
それでものれん分けした何人かの弟子たちが、
三ツ星や二ツ星を獲得する程の店(「鮨 水谷」とか「すきやばし次郎 六本木店」)
を構えることができたのも、
弟子に課す修練の濃さや洗練された内容に依るものではないかと思います。

二郎さん自身はかなりのご高齢で、
現役でいられる時間も現実的にはあと僅かですが、
人を残すことができた一流の人物として、
後世まで名を残すことになるのでしょう。

そして個人的にはいつか高級鮨を腹一杯食べてみたいのです。

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